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アナフィラキシーの定義は、
「アレルゲンの侵入により、複数臓器に全身性アレルギー症状が惹起され、生命に危機を与え得る過敏反応」
というものです。
昔よりイソギンチャクの触手に含まれる毒素をイヌに注射し(1回目は無症状)、2~3週間後に同じ毒素を再び注射すると、イヌは嘔吐、出血性下痢などのショック症状を示し,死亡することが知られています。 まったく同じ現象で、ハチでも2回目に刺された時に命にかかわる急激なアレルギー症状が起きることは、皆様よくご存じなのではないでしょうか。
これはアレルギー反応の一つで、ハチ毒など、外来の抗原(アレルゲン)が一度侵入して、体内に特異的な抗体が作られている状態で再び同じ抗原が侵入すると、急激なアレルギー反応が起こることがあるのです。 その急激なアレルギー反応によって血圧の低下や意識障害を伴うものがアナフィラキシーショックと呼ばれます。
1.水ぶくれのような発疹、強いかゆみといった皮膚症状や粘膜症状に加えて、呼吸器症状(咳、呼吸苦もしくは循環器症状 (顔面蒼白、冷汗、ふるえなど)を伴う。
2.アレルゲン暴露の後に、皮膚・粘膜症状、呼吸器症状、循環器症状、消化器症状のいずれか2つ以上を伴う場合。
3.アレルゲン暴露後急速に血圧低下を認める場合
上記のような場合に、アナフィラキシーの可能性を疑います。
次回はアナフィラキシーの原因や、対処法についてお話しします。