箱根ヶ崎耳鼻咽喉科
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#28「口腔アレルギー症候群とは?花粉症との関連や治療を耳鼻科専門医が解説」

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口腔アレルギー症候群ってなに?

口腔アレルギー症候群とは?

特定の果物や野菜を食べた後、数分以内に唇・舌・口の中・喉などにかゆみ・腫れが生じることがあります。こういった現象を口腔アレルギー症候群(OAS)と呼んでいます。食物アレルギーの特殊型の一つです。

重症になると、喉の腫れにより呼吸ができなくなったり、血圧低下などのショック(アナフィラキシーショック)をきたすこともあり、生命を脅かすこともある病気です。 この病気は、主に花粉症に合併すると言われています。(花粉症と合併すると、花粉-食物アレルギー症候群と呼ばれます)

口腔アレルギー症候群に関連する花粉症:カバノキ属、スギ、ヒノキ、イネ科、キク科の植物

口腔アレルギー症候群の原因

口腔アレルギー症候群とは?

口腔アレルギー症候群の原因となる食べ物は下記のようなものがあります。

果物類:リンゴ、モモ、サクランボ、キウイ、パイナップル、メロン、バナナ、スイカ、ブドウなど
野菜類:ナス、にんじん、トマト、セロリなど
甲殻類:エビ、カニなど

口腔アレルギー症候群の症状

口腔アレルギー症候群とは?

原因となる食物(果物や野菜など)を食べた直後から口唇・舌・口の中・咽頭や喉頭の急激なかゆみ・刺痛感(チクチク・イガイガ)・血管性浮腫(腫れ)などで、通常これらの症状は軽症で、自然に軽快していきます。 ごく一部にアナフィラキシーショックを起こすことがあり、窒息やショック症状で生命にかかわる場合があります。

口腔アレルギー症候群の治療

口腔アレルギー症候群とは?

食事の後で唇・舌・口の中・喉などにかゆみや腫れが現れた場合には、直前に食べたものを紙に書きだしておくといいでしょう。 特定の食材で症状が現れる場合には、その食材についてのアレルギー検査を行うことをお勧めします。しかし、当院では食物関係のアレルギー検査はできないものも多いため、食物アレルギーに携わっている小児科の先生方にご紹介をしております。

原因が明らかな場合には、原因となる食物を摂取しないこと、または十分加熱をすることで症状を起こしづらくなると報告されているため、生食しないようお話しすることもあります。

また、花粉症に合併する場合には花粉の飛散時期に応じてアレルギー薬の服用などの対策を行います。特に以前に激しい症状の出たことがある方には、誤って摂取したときのためのアナフィラキシー予防薬を処方する場合もあります。

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